一般皮膚科について(保険診療)
当院は皮膚科専門医が、肌や爪、髪の毛のお悩みや疾患の診察・治療を行っています。小さな子どもから高齢者まで対応できますので、どんなことでもご相談頂ければと思います。
肌が刺激に弱かったり荒れていたりすると、化粧品やエステといった方法で治そうとすることもあるかと思いますが、改善させるための最善策は、皮膚科学に基づいたアプローチだと考えております。治療によって症状が改善しても、肌のお手入れを疎かにすると状態は悪くなる恐れがあるため、当院では定期的なサポートを提供しております。
以下の症状でお困りではありませんか?
かゆくなることが多い皮膚疾患
- アトピー性皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎
- 頭皮湿疹
- 蕁麻疹
- 接触皮膚炎(かぶれ)
など
できものやブツブツができる皮膚疾患
- ほくろ
- いぼ
- 粉瘤(ふんりゅう)
- ニキビ
など
カビ・ウイルス・細菌などの感染症
- 水虫
- ヘルペス
- 帯状疱疹
- 蜂窩織炎
など
その他の怪我や皮膚の症状
- 胼胝(タコ)・鶏眼(うおのめ)
- 皮膚の小さい怪我
- やけど
など
当院で診療可能な主な皮膚疾患
ニキビ
ニキビは医学的には「尋常性ざそう」と呼ばれる疾患です。皮脂の分泌が多い背中や顔などの毛穴が詰まり、肌の奥でニキビ菌という菌が増えてしまうことで現れます。
思春期の発症が多いですが、30~40代で何度もニキビが現れるケースもあります。
化粧品やエステで改善させようとする方もいますが、状態が悪くなった場合、痕になって長期的な治療が必要になったり、保険外の治療でないと改善できなかったりするケースがあります。そのため、早めに治療を開始して、このような状態を防ぐ必要があります。
当院ではまず保険内でできる治療を行います。顔の洗い方など、患者様自身でもしっかりスキンケアが行えるようにアドバイスいたしますニキビ治療を途中でやめてしまった方や病院で診察を受けたことがない方、ニキビでお悩みの方はぜひご相談ください。
蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹は皮膚の一部が盛り上がる疾患です。部分的だったり広範囲にできたりして、強いかゆみが現れます。
皮疹が現れては消える、異なる部位にできる、といった症状が数日~数ヶ月、何度も起こるのが特徴です。
蕁麻疹のタイプには様々なものがあり、原因や症状によって分けられます。その中で最も多いのは特発性のタイプで、食べ物のアレルギーとは関係がありません。非常に多くの原因があるため、解明されていない点が多いのが現状です。風邪などの一時的な感染症から発症するケースもあります。
抗アレルギー薬を使用して薬物療法を行うことで改善し、再び症状が現れることを防ぎます。何度も蕁麻疹が出るからと言って慌てることはありません。しかし、腹痛や下痢、呼吸苦、体調不良などが蕁麻疹とともに現れた際は、救急外来や総合病院で診てもらうことが必要な場合もあります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は湿疹が何度も現れては消える慢性の皮膚疾患です。多くの方が持っているアトピー素因と呼ばれるアレルギー体質によって起こります。乳幼児期に症状が現れ、大人になる頃に良くなるケースが一般的ですが、大人なっても症状が治まらない場合や大人から発症する場合もあります。
乾燥肌や敏感肌の方が発症する可能性が高いのが特徴で、アレルギー的要素以外にも、汗や皮膚の汚れ、擦るなどの外部からの刺激、化粧品や石鹸などのケア用品、ほこり、ダニやカビといった多くの要因があります。
まず炎症を抑制し、かゆみや痛みを消失させることが目標です。さらに、症状を繰り返さないために、患者様自身で肌のお手入れを継続して行って頂き、肌を良い状態に維持することが大切です。
乾癬(かんせん)
皮膚の角化細胞の異常な増殖が起こり、皮膚にフケのような粉(鱗屑)がくっついて剥がれたり、紅斑やかゆみが現れたりする疾患を乾癬といいます。
根本的な原因はわかっていませんが、遺伝的要因や、ストレス、生活習慣、薬物、感染症などの外的要因が原因と考えられています。以前は外用治療と内服治療が主とされていましたが、現在は、生物学的製剤という注射の治療も行われるようになっています。
接触皮膚炎
接触皮膚炎は俗にいう「かぶれ」です。
身近にある特定の物質に接触して、ぶつぶつ、水泡、赤みなどの発疹、痛みやかゆみといった症状が現れます。
原因となる物質には、金属(時計やアクセサリーなど)、ケア用品、化粧品、植物、ナプキン、おむつ、湿布、絆創膏、毛染め剤など、様々なものが挙げられます。
自然治癒するケースもありますが、長い間症状が続くと色素沈着などによって痕が残ってしまうため、正しく治療する必要があります。
いぼ(ウイルス性)
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して発症します。症状が現れやすいのが手足の裏ですが、顔やその他の場所に現れるケースもあります。
足の裏にできた場合、ウオノメやタコと症状が似ているため間違えられやすいですが、ウイルス性のいぼは他の人にうつる可能性があるため注意しなければいけません。
ウイルス性のいぼの治療は液体窒素で冷凍凝固するのが一般的ですが、痛みを伴います。
手足にいぼができると治療は長引いてしまい、半年以上にわたって2週間に1回程度の頻度で病院に通わなければいけない場合もあります。
ヘルペス
ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染して起こる疾患です。ピリピリとした痛み、赤み、小さな水疱、びらんなどが現れます。感染したのが初めてであれば発熱する場合もあります。症状が治まってもウイルスは体内に潜伏し、体調が優れない時やストレスで体の抵抗力が低下した際に再び症状が現れるケースが多いです。また、タオルの共有やキスによって、ヘルペスが感染してしまうため注意が必要です。
帯状疱疹
子どもの頃に水ぼうそうにかかると、そのウイルスが体内に潜伏し続け、ストレス、老化、免疫の低下がきっかけとなり再び活動し始めることがあります。ピリピリした神経痛のような痛みから始まり、その後、赤みや水疱などの症状がでてくるのが特徴です。
場合によっては、皮疹の消失後も痛みが数ヶ月~数年続く「帯状疱疹後神経痛」となることもあります。50歳を過ぎると発症リスクが高くなります。
円形脱毛症
自己のリンパ球が毛包を攻撃することが原因となり、毛が抜けてしまいます。
主に薬物療法が治療として行われ、患部に毛を生やす効果がある外用薬(塩化カルプロニウムやミノキシジルなど)、内服薬(抗ヒスタミン剤やセファランチン)、ステロイド軟膏が用いられます。
また、円形脱毛症ではなく男性型脱毛症や女性の薄毛と診断されるケースがあります。その場合、自費での内服治療や外用治療が有効です。
円形脱毛症は多くの方が悩んでいる疾患です。しかし、血液検査によって円形脱毛症ではない自己免疫疾患が発見されるケースがあるため、できるだけ早く当院にご相談ください。
多汗症
多汗症は日々の生活に影響が出るほど大量の汗が体中から出てくる疾患です。原因不明のケースも珍しくありません。
また、糖尿病や甲状腺機能が原因で発症する方もいるため、血液検査で原因を調べる場合もあります
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が活発な部位に起こる湿疹です。皮脂の分泌が盛んである頭皮、顔、脇の下、背中などに現れやすく、触ると白いふけのようなものが剥がれ落ちます。
また、発疹が頭皮や顔に生じ、痛みを感じることもあります。
3ヶ月未満の赤ちゃん、または30歳~70歳くらいの大人が発症しやすく、男性に症状が現れやすい傾向があります。
白癬(水虫・爪白癬)
白癬(水虫)は白癬菌と呼ばれるカビやキノコの仲間にあたる真菌の一種によって起こる感染症です。肌の角層に寄生して症状が現れ、約9割が足に現れます(※肌の表面ならどこでも感染する可能性があります)。
白癬菌に感染すると、目視では分からないほど小さい角質がかけらとなり剥がれ落ちます。剥がれた角質の中には白癬菌が存在しており、新しい健康な皮膚に感染します。
白癬菌は身近にいる家族などから感染するだけではなく、プールやジム、銭湯といった床から感染する場合もあるため注意しなければいけません。
酒さ(赤ら顔)
酒さは皮膚疾患の一種で、中高年の女性によく見られます。鼻から頬にかけて赤みやほてり、ヒリヒリとした刺激、ニキビに似た発疹が現れるケースもあり、敏感肌や脂性肌のような症状が生じます。
明確な原因は判明しておらず、完治はしない病気です。そのため、治療では状態が悪くならないように改善することを目指します。悪化因子には、お酒やカフェイン、紫外線、寒暖差、外部からの刺激(擦るなど)、刺激物(香辛料など)などがあります。